2014年 5月10日 |
住宅基礎の工期とは
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工期を短くする永遠の課題
ハウスメーカー側にとって工期とは「着工(遣り方、地縄はり)から土台を敷設できるまで」の日数になります。
ベタ基礎は立上り部とスラブ部の2部位で成り立っております。在来現場打ちべた基礎は立上り部とスラブ部(耐圧盤)が別々に(1部同時打ち社あり)施工されます。その都度1.型枠組とはずし2.コンクリート打設3.養生という作業を2回繰り返すため当然工期も長くなっています。打設した型枠をはずすまでの養生期間は1週間を要するとの指摘もあります。これを忠実に守ると当然工期は現状よりも10日位長くなります。在来工法と工業化基礎(PC基礎)の施工は次の通りです。
1.現場打ちベタ基礎の施工
(遣り方、地業、耐圧盤鉄筋組、耐圧盤コンクリート打設、養生、立上り部鉄筋組、立上り部型組、立上り部コンクリート打設、レベラー、養生、型ばらし、左官ハケ引き仕上げ)+養生=20日以上
2. ■工業化基礎(PC基礎)の施工
(地業、耐圧盤鉄筋組、立上り部ユニット組立、耐圧盤コンクリート打設、養生、型ばらし、)+養生=約10日
上記以外に忘れてはならないのが天候などによる工程変更による工期の延長です。ハウスメーカー側にとって住宅基礎の工期に要求するのは「着工から以降何日目に土台を設置できるか」です。
或る量産ハウスメーカー様が「わが社の経営者会議で工業化基礎(PC基礎)を採用するキーポイントは第一に工期の10日短縮と第二に基礎のクレームの極限の減少その2つがあれば後はおまけでよい」と採用決定されました。住宅着工から完成引き渡しまでのサイクルが即ちキャッシュフローに多大な貢献をする裏付けと言えます。
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